警察活動の最前線

人材育成

島根県警察学校

田尻 真理(たじりまり) 警部補

島根県警察みこぴーくん

島根県警察みこぴーくん

宍道湖湖畔沿いにそびえ立つ白い鉄塔。ここは「島根県警察学校」。きらきらとさざなむ湖畔の水面。野鳥がさえずり悠々と飛び回る澄み渡った空。この絶好の場所で、今日もグランドに響き渡る「イチ・ニ、イチ・ニ」の訓練のかけ声。

早期即戦力が求められる今日、強力な人的基盤を築いていく警察学校の役割は非常に大きいものがあります。警察学校は、いまだ発掘されていない宝の山です。県警の将来を担う彼らに、基本をしっかり浸透させ、第一線へのスタートをどのように切らせるかは、教育現場である警察学校の教官の手腕に大きくかかっていると言っても過言ではありません。

厳しい規律、訓練。今日も明日も明後日も。繰り返し繰り返し、学生の体に染みつくまで基本を徹底的にたたき込みます。入校後、紆余曲折を経ながらも、日に日に警察学校は活気に満ちていきます。次第に力強さを増してくる彼らの歌う島根県警察歌の歌声。「♪姿雄々しくきょうも行く しまね 島根警察みよここに♪」。

与えられた教官職に大きな誇りと使命感を感じながら、今日も叱ります。県民のため。

田尻真理 警部補

犯罪被害者支援の在り方

愛媛県警察本部警務部警務課犯罪被害者支援室

福田 佐和(ふくださわ) 警部補

愛媛県警察まもるくん

愛媛県警察まもるくん

安ちゃん, 心ちゃん

安ちゃん   心ちゃん

「その一言で傷つき、その一言で一生救われる。」

ある犯罪被害者遺族の言葉です。犯罪被害に遭われた方やその御家族は、事件事故の直接的な被害はもとより、その後も周囲の人々からの心ない言葉等による精神的被害や経済的打撃等、様々な二次被害と闘っています。

私が所属する犯罪被害者支援室では、被害者の方々が、少しでも早く元の平穏な生活を取り戻すために必要な情報の提供、相談、再被害の防止措置、犯罪被害給付制度の運用等、関係機関との連携を取りながら、そのニーズに応じた支援を行っています。

私は犯罪被害者等の方々と接するとき、相手を自分の家族だと思ってその気持ちに寄り添うよう心掛けています。ある時、遺族の方から「そばにいてくれてありがとう。温かさをいつも感じています。」という言葉と笑顔をいただき、自分が少しでもその方の支えになっていることを、とてもうれしく思いました。

犯罪被害者支援に答えはありません。相手を思いやり、支えたいという気持ちが支援につながると私は思います。

私はこれからも、被害者支援の在り方を模索しながら、被害に遭われた方の笑顔を取り戻すため、被害者やその御家族に寄り添っていきたいと思います。

福田佐和 警部補


警察活動の最前線

前の項目に戻る     次の項目に進む