警察活動の最前線

安全かつ快適な交通の確保を目指して

山口県警察本部交通部交通規制課

永冨 敬治(ながとみけいじ) 警部補

山口県警察ふくまるくん

山口県警察ふくまるくん

私は、交通規制業務に携わって13年が経過し、現在、山口県警察本部交通規制課で警察署の許認可業務に係る指導や連絡調整を行っています。

交通規制業務に携わって忘れられない出来事は、下関警察署に在任中、フグの市場で有名な下関唐戸市場を解体し、新設したときの交通対策です。当時の下関唐戸市場前の国道9号は、幹線道路であるにもかかわらず、市場関係トラック等による二重駐車、斜め駐車が横行しており、各種の対策も効果がない状況でした。

私は、「絶対に違法駐車状態を解消させてやる。」という強い信念のもと、上司と共に、駐車場所確保のための市場関係者との度重なる打ち合わせ、道路管理者との協議、業者や住民への広報、連日の早朝における街頭指導を実施した結果、長年続いていた違法状態を解消することができたのです。今でも、市民から「以前よりもずっと安全で通りやすくなった。」という声を聞くと、大変うれしく思います。

業務の性格から、現在では、直接、市民の声を聞くことは少なくなりましたが、警察署交通課員の支援をしていくことが、私の使命であり、やりがいとなっています。今後も、安全かつ快適な交通環境を築いていきたいと思っています。

永冨敬治 警部補

交通事故を少しでも減らすために

岩手県大船渡警察署交通課

佐野 佳美(さのよしみ) 巡査

岩手県警察風ぴかぽ雨ぴかぽ

岩手県警察風ぴかぽ雨ぴかぽ

私が交通課交通事故事件係に配属になり、2年が経ちました。

初めは、事故捜査といっても「何をしたらいいのだろう。」と、右も左も正直さっぱり分かりませんでした。

そんな時、上司から「同じ交通事故っていうのは、一つもないんだ。必ず理由があって事故が起こるんだ。そこを捜査するんだ。」と言われたのです。確かに、追突事故を例にしても、脇見をしてしまったり、おしゃべりに夢中になってしまったりと、事故原因は様々であり、同じ交通事故は一つもありません。それ以来、一つ一つの交通事故をきちんと捜査してその原因を突き止め、少しでも交通事故を減らす努力をしなければいけないと思うようになりました。

交通事故は、一瞬にして大きな怪我をしたり、最悪の場合、命を落としてしまいます。たった一つの事故によって悲しむ人がたくさんいることも、痛いくらい分かりました。

私は、交通課員になってまだ日も浅く、経験も知識も未熟ですが、これから先、交通事故によって悲しむ人を少しでも減らすことができるように、指導取締りや事故捜査に全力を尽くしていきたいと思います。

〈現況〉

現在、私は、3月11日に発生した東日本大震災からの復興に取り組んでいます。管内は甚大な被害を受け、戦場のような光景に変わり果ててしまいました。大津波により、道路上にはがれきが積み重なり、多くの信号機が機能しない状態となってしまったことから、交通整理に当たる日々が続きました。震災前とは全く違う状況となってしまいましたが、全国警察の応援を励みに署員全員が団結し治安対策に取り組んでいます。

先はまだ見えませんが、復興を信じ一日一日頑張っていきたいと思います。

佐野佳美 巡査


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