第3章 安全かつ快適な交通の確保 |
5 高速道路における交通警察活動
(1)高速道路ネットワークと交通事故の現状
高速道路(高速自動車国道及び指定自動車専用道路をいう。以下同じ。)は、年々、路線数が増加し、平成22年末には162路線となり、その総延長距離は1万キロメートルを超えている。
今後は、中央帯により往復の方向別に分離されていない非分離二車線の区間の安全対策や、高速道路料金の改定に伴う交通量の変化等の多様な状況に対応した的確な交通管理が求められる。
22年中の高速道路における死者数は188人で15年以来7年ぶりの増加となった。
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(2)高速道路における交通の安全と円滑の確保
<1> 交通事故分析に基づいた事故防止対策
警察では、交通事故の発生状況を詳細に分析し、死亡事故等の重大事故発生地点や事故多発地点等について現地点検を道路管理者と共同して実施し、必要な対策を協議、検討するとともに、パトロール等を強化している。
シートベルト着用の普及啓発活動
<2> 適正な交通規制の実施と逆走対策の推進
警察では、交通規制に当たっては、道路構造、気象条件、交通実態、交通事故発生状況等を勘案してその適正を期するとともに、必要に応じて見直しを行っている。特に、平成22年8月、高速道路等における最高速度規制基準が見直され、各都道府県警察において、点検・見直し作業を行っている。
また、逆走による事故の発生を防止するために、関係機関・団体と協力して逆走の危険性等を周知する啓発活動を行うとともに、高速道路を利用する運転者が逆走場所を視察して発生要因や防止対策を検討するなどの参加・体験・実践型の交通安全教育を行っている。
<3> 交通指導取締り
警察では、著しい速度超過、飲酒運転を始め、車間距離保持義務違反、通行帯違反等の悪質性・危険性の高い違反に重点を置いた取締りに努めている。
また、関係機関・団体と連携し、シートベルト着用の普及啓発活動を推進するとともに、22年中はシートベルト装着義務違反を21万2,423件取り締まった。
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第4節 交通環境の整備 |
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