第1章 生活安全の確保と犯罪捜査活動

3 警察安全相談の充実強化

警察では、国民から寄せられた相談に円滑に対応することができるよう、警視庁及び各道府県警察本部に警察総合相談室を、警察署に警察安全相談窓口を、それぞれ設置し、警察職員のほか経験豊富な元警察官等を非常勤の警察安全相談員として配置するなど、相談受理体制を整備している。

また、警視庁及び各道府県警察本部に警察相談専用電話を開設し、全国統一番号の「#(シャープ)9110」番(注)に電話をかければ警察本部の警察総合相談室に自動的に接続されるようになっており、相談の利便を図っている。

寄せられた相談に対しては、刑罰法令に抵触する事案を検挙することはもとより、刑罰法令に抵触しない事案であっても必要に応じて防犯指導や相手方への指導警告を行うなどして犯罪等の被害の未然防止を図っている。また、警察以外の機関で取り扱うことが適切である相談については、適切な機関への円滑な引継ぎを行っている。

図1―44 相談取扱件数の推移(平成13~22年)

図1―45 相談内容の内訳(平成22年)

「#(シャープ)9110」の広報活動

「#(シャープ)9110」の広報活動

注:携帯電話からも利用できる。なお、ダイヤル回線及び一部のIP 電話では利用できないので、警察安全相談専用の一般加入電話番号を警察庁ウェブサイト等で広報している。


第3節 安全で安心な暮らしを守る施策

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