特集I:東日本大震災と警察活動

2 警察の体制

警察では、岩手県警察、宮城県警察及び福島県警察に対し、それぞれの県公安委員会からの援助の要求等により、全国から広域緊急援助隊員等延べ約38万9,000人(平成23年6月20日現在)、1日当たり最大約4,800人を派遣し、自衛隊、地方自治体、消防等と連携を図りながら、被災者の避難誘導及び救出救助、行方不明者の捜索、緊急交通路の確保、被災地における安全・安心を確保するための諸活動等の災害警備活動に当たった。

図―3 警察の体制(1日当たりの最大時)

コラム〔1〕 広域緊急援助隊

広域緊急援助隊は、7年1月17日に発生した阪神・淡路大震災における災害警備活動の貴重な経験を踏まえ、災害対策のエキスパートチームとして、同年6月1日、全国の都道府県警察に設置された。現在、広域緊急援助隊には、救出救助活動等を行う警備部隊、緊急交通路の確保等を行う交通部隊及び検視等を行う刑事部隊があり、平素から練度の向上を図っている。

広域緊急援助隊(警備部隊)

広域緊急援助隊(警備部隊)

第1節 被害状況及び警察の体制

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