平成23年警察白書の刊行に当たって

平成23年警察白書の刊行に当たって

警察白書は、我が国の警察活動の現況を広く国民の皆様に理解していただくために作成しているものです。

この度の東日本大震災に際して警察では地震発生直後から全国警察一体となった体制を確保し、厳しい環境の中で被災者の避難誘導や救出救助等の諸活動に取り組んでいます。そこで、本年は、第一に「東日本大震災と警察活動」と題する特集を組み、東日本大震災の被害状況や警察の体制、警察が行った様々な活動について記述しています。

また、近年、インターネットは我々の社会・経済活動にとって極めて重要なインフラとして国民生活を支える一方で、サイバー犯罪は増加の一途をたどり、サイバー空間に氾濫する違法情報・有害情報の件数等も増加しています。そこで、第二に「安全・安心で責任あるサイバー市民社会の実現を目指して」と題する特集を組み、サイバー犯罪に関する情勢の説明やこれに対する警察等の取組のほか、今後官民が連携して行う必要のある取組等について記述しています。 

さらに、最新の治安情勢と警察活動の現況について記述するとともに、「警察活動の最前線」では、現場で活躍する警察職員が率直な心情をつづった手記を掲載しています。

この白書が、警察行政に対する国民の皆様の御理解を一層深めることに役立ちますとともに、今後の警察活動に対して、多くの御支援、御協力を賜りますことを心から願うものであります。

平成23年7月

警察庁長官 安藤隆春


平成23年警察白書の刊行に当たって

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