警察活動の最前線 

地域警察官の一日
 昼夜を分かたず最前線で国民の安全・安心を守っている地域警察官の活動を、埼玉県川口警察署地域課でA交番に勤務するB巡査の典型的な当番勤務を通じて描写する。

〔1〕07:30
 勤務前に署の道場で、剣道の朝稽古を行って汗を流した後、制服に着替える。
 装備品を着装し、身支度が整ったところで、幹部から装備品等の点検を受ける。
 幹部から指示を受け、気を引き締めて交番へ向かう。
 
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〔2〕09:30
 交番に到着し、前日の当番勤務員から引継ぎを受けて交替する。
 装備資機材の確認等を行った後、立番を行い、地域の安全を見守る。
 交番には様々な人が訪れ、地理案内、拾得物・遺失届の受理等を行う。
 
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〔3〕12:45
 自転車の盗難被害者が交番を訪れ、被害届を代書して受理する。
 昼食を済ませ、自転車でパトロールに出発する。
 不審者はいないか、危険箇所はないか、常に警戒しつつ、通行人に明るく笑顔で声を掛けながらパトロールを行う。
 
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〔4〕15:15
 書店で少年が本を万引きしたとの通報が入り、現場へ向かう。詳しく事情を聴取した上、パトカーで署まで同行して生活安全課少年捜査係に引き継ぎ、捜査書類を作成する。
 夕方、巡回連絡を行う。最近、高齢者をねらった振り込め詐欺が多発しているので、高齢者宅を中心に訪問し、振り込め詐欺の手口とその対策を伝え、被害に遭わないよう注意を促す。

〔5〕20:30
 夕食をとり、ほっとしたのもつかの間、交通事故の110番通報が入り、現場へ急行する。
 自動車同士の事故で、両当事者に怪我がないことを確認してから、他の自動車の通行に支障がないように自動車を移動させる。
 その後、両当事者から事情を聴取して、物件事故として処理する。
 
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〔6〕23:00
 交番で物件事故の書類作成等を行った後、パトロールに出発する。
 ひったくりが多発している地域を重点的に警戒している中、飲食店から、男性客が酔っ払って寝込んでいるとの通報が入る。男性客を起こし、単独歩行が可能であることを確認の上、男性客が代金を支払い家路につくのを見届けて、再びパトロールに戻る。

〔7〕02:45
 交番で仮眠しているところに、110番通報が入り、現場へ急行する。
 既にパトカーが到着し、けんかの当事者を引き離していたが、殴り合いによって一方の当事者が負傷していたことからすぐに救急車を手配する。
 もう一方の当事者から事情を聴取し、パトカーで署まで同行して刑事課員に引き継ぎ、捜査書類を作成する。
 
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〔8〕06:00
 事件処理を終えて交番に戻り、少し休憩をとる。
 交番の周りを点検し、昨晩の取扱いについて書類をまとめ、交替の当番勤務員に引継ぎを行う。
 署へ戻って書類の整理等を行い、地域警察官としての一日が終わる。
 
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