平成20年警察白書の刊行に当たって 

平成20年警察白書の刊行に当たって

 警察白書は、我が国の警察活動の現況を広く国民の皆様に理解していただくために作成しているものです。
 本年は、「変革を続ける刑事警察」と題する特集を組みました。
 刑事警察は、犯罪の悪質・巧妙化や犯罪者の組織化、国際化等が進む中、これらに対峙するに当たり、科学捜査力の強化、広域犯罪捜査力の強化、優れた捜査員の育成等により、捜査力を強化し、ち密かつ適正に捜査を行うための変革を続けてきました。
 そこで、この特集では、刑事警察のこれまでの歩みについて述べるとともに、刑事警察を取り巻く状況とこれへの対策について記述しました。
 また、昨年に引き続き、特集以外にも特に強調して国民の皆様にお伝えしたい事項をトピックスとして取り上げ、「我が国における平成20年G8司法・内務大臣会議の開催について」等、4つの課題について解説しています。
 さらに、最新の治安情勢や治安再生への道筋を確実なものとするための警察活動の現況等について記述するとともに、「警察活動の最前線」では、現場で活躍する警察職員が率直な心情をつづった手記を掲載しています。
 平成20年警察白書においては、より多くの方々にお読みいただけるよう、昨年に引き続き、頁数を減らすとともに、図表や写真を多く用いた分かりやすい説明に心掛けました。この白書が、警察行政に対する国民の皆様の御理解を一層深めることに役立ちますとともに、今後の警察活動に対して、多くの御支援、御協力を賜りますことを心から願うものであります。

平成20年8月

警察庁長官 吉村博人

 平成20年警察白書の刊行に当たって

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