2 重要犯罪
(1)重要犯罪の認知・検挙状況
重要犯罪(注)の認知件数は、平成11年以降、強盗と強制わいせつを中心に急激に増加したが、16年から減少に転じ、18年も前年より減少した。
重要犯罪の検挙件数及び検挙人員は、増加傾向にあったが、16年から減少に転じ、18年中の検挙件数及び検挙人員も前年より減少した。
図1-2 重要犯罪の認知・検挙状況の推移(平成9~18年)
(2)殺人の認知・検挙状況
殺人の認知件数、検挙件数及び検挙人員は、過去10年間大きな変化はない。平成18年中はいずれも前年より減少したが、社会の注目を集める凶悪な事件が続発した。
図1-3 殺人の認知・検挙状況の推移(平成9~18年)
事 例
無職の男(41)は、18年3月、マンションの15階から、小学生の男児を投げ落として殺害したほか、同月、同様の方法で、他の小学生の男児等を投げ落として殺害しようとした。6月までに、殺人罪、建造物侵入罪等で逮捕した(神奈川)。
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(3)強盗の認知・検挙状況
強盗の認知件数、検挙件数及び検挙人員は、平成8年以降増加していたが、16年から減少に転じ、18年中もいずれも前年より減少した。
図1-4 強盗の認知・検挙状況の推移(平成9~18年)
事 例
無職の男(45)ら3人は、18年2月、東京都内の郵便局において、天井等に向けてけん銃を数発発射するなどして郵便局長らを脅迫し、現金約90万円を奪った後、同郵便局長にけん銃1発を発射し、傷害を負わせた。5月までに、強盗殺人未遂罪等で逮捕した(警視庁、神奈川)。
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(4)放火の認知・検挙状況
平成18年中の放火の認知件数及び検挙件数はいずれも前年より減少し、検挙人員は増加した。
図1-5 放火の認知・検挙状況の推移(平成9~18年)
事 例
男子高校生(16)は、18年6月、自宅に放火し、就寝中の家族3人を殺害した。同月、現住建造物等放火罪及び殺人罪で逮捕した(奈良)。
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(5)強姦の認知・検挙状況
強姦の認知件数は平成8年以降増加傾向にあったが、16年から減少に転じ、18年中も前年に比べ、減少した。また、18年中の検挙件数は前年より若干増加し、検挙人員は減少した。
図1-6 強姦の認知・検挙状況の推移(平成9~18年)
(6)略取誘拐・人身売買の認知・検挙状況
平成18年中の略取誘拐・人身売買の認知件数、検挙件数及び検挙人員は、いずれも前年より減少した。
図1-7 略取誘拐・人身売買の認知・検挙状況の推移(平成9~18年)
事 例
中国人の男(29)ら3人は、18年6月、女子大学生を車に乗せて連れ去り、マンションの一室に監禁して、同人の家族に対して身の代金を要求した。8月までに、身の代金目的拐取罪等で逮捕した(警視庁)。
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(7)強制わいせつの認知・検挙状況
強制わいせつの認知件数は平成11年以降増加傾向にあったが、16年以降減少に転じ、18年中の認知件数も前年より減少した。また、検挙件数及び検挙人員もいずれも前年より減少した。
図1-8 強制わいせつの認知・検挙状況の推移(平成9~18年)