第6章 公安委員会制度と警察活動の支え |
事例
平成17年3月、ドイツ連邦共和国連邦刑事庁副長官兼犯罪捜査科学研究所長を招き、外国人犯罪についての施策の在り方をテーマとしたフォーラムを開催した。警察庁や関係省庁の職員、経済団体の代表等がパネリストとして参加し、日独両国の取組みを紹介するとともに、活発に意見交換を行った。 |
事例1
17年9月、チェコで開催された国際警察幹部シンポジウム「21世紀における警察の課題」に警察政策研究センターの幹部職員が参加して、我が国の交番制度について講演し、世界各国の警察研究者、実務家と意見交換を行った。 |
事例2
17年9月、米国で開催された国際犯罪学会に警察政策研究センターの幹部職員が参加し、セッションにおいて我が国の交番制度を含む地域警察活動について講演を行い、他の参加者と意見交換を行った。 |
研究例 情報通信技術を悪用した犯罪に関する研究
コンピュータが不正アクセスを受けた際、用いられた不正アクセス行為の手法を自動的に記録したり、コンピュータの機能がすべて停止することを防いだりする機能を有するシステムについて研究した。 |
研究例 犯罪発生状況の分析、活用に関する研究
犯罪発生状況を地理的、時間的に分析することで、犯罪が発生しやすい場所、時間を割り出すほか、その結果を視覚的に地図表示するシステムの分析精度の向上を図った。このシステムを活用することで、犯罪発生件数の増加を抑止するための研究を行った。 |
研究例 JCウイルスを用いたヒト出身地域推定法の開発
幼少時よりほとんどのヒト腎臓に感染しており、一般的には発症することのないJCウイルスという特定の脳炎を発症させるウイルスについて、その遺伝子型が宿主の出身地域と密接に関係していることを利用し、犯罪現場等で得られた体液等の生体資料から被疑者等の出身地域を推定する方法を開発した。 |
研究例 自動車への放火事件を立証するための研究
放火され全焼した車両の状態から、放火された箇所、燃焼状態の時間的経過を推定するため、車両の燃焼実験を行い、必要なデータを収集し、放火事件の立証に役立てている。 |
研究例 錠剤型麻薬プロファイリングに関する研究
海外から密輸入されるMDMA(注)等の錠剤型麻薬の成分を分析し、その成分の相違から製造方法や仕出地を推定するための研究を行っている。 |
研究例 音声の明瞭化処理と話者の特定精度に関する研究
録音内容の聞き取りが困難な音声について雑音を除去するなどの明瞭化処理を行うと、音声にひずみが生じ、他の音声との照合により話者を特定する精度が低下することから、明瞭化処理と話者を特定する精度との関係を分析し、処理後の音声についても高い精度で話者を特定するための方法を研究した。 |
研究例 特異な手口による犯罪の被疑者推定に関する研究
殺人、強盗、強姦等の凶悪事件の中で、その手口が特異な事件について犯罪手口の類似性を統計的に分析し、事件の犯人像を推定するシステムの開発を行っている。 |
研究例 運転適性検査と予測していない緊急事態に対する反応の年齢層別比較
運転適性検査により測られる反応時間と予測していない緊急事態における急ブレーキの反応時間の関係を年齢層別に調査した結果、特に高齢者について運転適性検査により測られる反応時間が短くても必ずしも緊急時の反応時間が短いとは限らないことが判明した。 |
13 シンクタンクの活動 |
前の項目に戻る | 次の項目に進む |