5 良好な生活環境の保持 (1) 風俗営業等の状況  [1] 風俗営業の状況  警察では、風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律(以下「風営適正化法」という。)に基づき、風俗営業等に対して必要な規制を加えるとともに、風俗営業者の自主的な健全化のための活動を支援し、業務の適正化を図っている。  また、ぱちんこ営業は、身近で手軽な大衆娯楽となっているが、その一方で、遊技機等の不正改造事犯が横行しており、その組織化、悪質・巧妙化も進んでいる。警察では、遊技機の不正改造の防止と高い射幸性を有する遊技機の規制を目的として、遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則等の改正を行い、平成16年7月1日から施行した。 表3-20 風俗営業の営業所数の推移(平成12~16年)  [2] 性風俗関連特殊営業の状況  最近、無店舗型性風俗特殊営業が増加傾向にある。特に派遣型ファッションヘルス等が大幅に増加しており、過去5年間で4.0倍となった。 表3-21 性風俗関連特殊営業の届出数の推移(平成12~16年)  [3] 深夜酒類提供飲食店営業の状況  16年末現在、深夜酒類提供飲食店の営業所数は26万9,452軒と、最近は増減幅が小さい。 表3-22 深夜酒類提供飲食店の営業所数の推移(平成12~16年) (2) 銃砲の適正管理と危険物対策  [1] 猟銃等の適正管理  平成16年末現在、都道府県公安委員会の所持許可を受けている猟銃及び空気銃の数は36万1,372丁で、18万6,340人が許可を受けている。警察では、所持許可の審査と行政処分を的確に行って不適格者の排除に努めており、同年中、申請を不許可とした件数は19件、所持許可を取り消した件数は55件であった。  また、猟銃等の事故及び盗難を防止するため、毎年一斉検査を行うとともに、講習会等を通じて適正な取扱いや保管管理の徹底について指導を行っている。  [2] 火薬類や放射性物質等の安全対策の推進  火薬類や放射性物質等の危険物の運搬に当たっては、火薬類取締法や放射性同位元素等による放射線障害の防止に関する法律等の規定により、都道府県公安委員会にその旨を届け出ることとされている。  16年中の運搬届出の受理件数は、火薬類関係が5万1,316件、放射性同位元素等関係が1,347件、核燃料物質等関係が904件であった。警察では、これらの危険物が安全に運搬されるよう、関係事業者に対して事前指導や指示等を行っている。  また、火薬類取扱場所に対する立入検査を16年中に2万9,873回実施するなど、火薬類の盗難、不正流出等の防止に努めている。 火薬類取扱場所に対する立入検査 事例  16年9月に火薬類製造所に立入検査を実施した際、最大貯蔵量が爆薬換算40トンである火薬庫に、爆薬換算約90トンの火薬、爆薬類が貯蔵されている事実が判明したことから、同製造所の責任者2人を火薬類取締法違反で検挙した(福島)。