(2) バリアフリー対応型信号機等の整備  高齢者や身体障害者の中には、信号表示を識別しにくい、歩く速度が遅いなどの理由により、道路の横断に不安を覚える者も少なくない。このため、警察では、音響により信号表示の状況を知らせたり、押ボタン等の操作により歩行者用信号の青の時間を延長したりすることのできる機能を有する信号機を整備している。また、その音響出力方式は、関係団体の協力を得て実施した実証実験により、「異種鳴き交わし方式」(注)がより歩行者を適切に誘導することができると認められたため、全国的に同方式への統一を図っている。 図6-21 音響信号機の音響出力方式  そのほか、道路標識・道路標示を見やすく分かりやすいものとするため、表示板を大きくしたり、自動車の前照灯に反射しやすい素材を用いたりするなどの対策を講じている。 注:横断歩道の両端に設置したスピーカーから異なる音響を交互に出力する方式