(3) 武器庫の摘発状況  平成15年中、武器庫事件(組織管理に係る3丁以上のけん銃の押収事件をいう。)を10件(前年比2件増)検挙し、けん銃60丁(前年比8丁減)を押収した。  最近の犯罪組織の武器庫の実態をみると、廃車、倉庫・車庫、ホテル等にけん銃を小口分散して隠匿したり、中身が何であるかを知らない知人に預けたり、他人名義の車両や土中に隠匿したりするなど、手口が巧妙化している。 図5-17 武器庫事件の摘発状況(平成6~15年) 事例1 15年2月、他の事件の関係先であるアパートの空室を捜索したところ、押し入れ内からけん銃20丁、実包540個を発見、押収した。その後の捜査により住吉会傘下組織組員等9人を銃刀法違反等で逮捕した(宮城)。 事例2 15年3月、他の事件で逮捕した住吉会傘下組織組員の実家を捜索して、敷地内の物置からけん銃12丁、実包84個を発見、押収し、同組員を銃刀法違反で逮捕するとともに、その後の捜査により同組組長他1人を同法違反で逮捕し、さらに関係先からけん銃1丁、実包20個を発見、押収した(栃木)。 武器庫として使われたアパート 武器庫から押収したけん銃