(1) 銃器発砲事件の発生状況  平成15年中の銃器発砲事件数は139件(前年比19件減)であった。暴力団対立抗争の影響により、関東、東北等の一部地域で発砲事件が多発したほか、一度に複数の犠牲を伴う発砲事件の発生により、死者数が35人(前年比11人増)に上った。 図5-11 都道府県別銃器発砲事件の発生状況(平成15年) 図5-12 銃器発砲事件の発生状況と死傷者数の推移(平成6~15年) 事例1 15年1月、飲食店において、客として居合わせた会社員ら3人、元暴力団組員1人の計4人が、2人組の男にけん銃で撃たれて死亡したほか、元暴力団幹部ら2人が重傷を負った。16年7月現在捜査中である(群馬)。 事例2 15年12月、住吉会傘下組織組長の自宅兼事務所において、同組長、同組組員ら5人が、別の住吉会傘下組織組長(50)にけん銃で撃たれて死亡した。犯行後、警察署へ自首した同組長を殺人罪で逮捕した(埼玉)。