第5節 高度情報通信ネットワークの安全確保 1 サイバー犯罪の情勢  近年目覚ましい発展を遂げている情報通信ネットワークは、国民生活の利便性を向上させ、社会・経済の根幹を支えるインフラとして機能している。その一方で、サイバー犯罪(注)の検挙数の急増、コンピュータ・ウイルスのまん延といった、情報セキュリティに対する脅威も増大しており、情報通信ネットワークの安全性・信頼性を確保することが重要な課題になっている。 注:インターネット等の高度情報通信ネットワークを利用した犯罪やコンピュータ又は電磁的記録を対象とした犯罪等、情報技術を利用する犯罪を指す。なお、従来、警察庁では、コンピュータ技術や電気通信技術を悪用した犯罪を「ハイテク犯罪」と呼称していたが、国際的動向等を踏まえて、「サイバー犯罪」と呼称することとした。