第2節 国民の身近な不安を解消するための諸活動 1 事件・事故への即応 (1) 110番通報の現状  平成15年中に受理した110番通報の件数は約932万件(前年比約42万件増)であった。これは、3.4秒に1回、国民14人に1人の割合で通報がなされたことになる。特に、移動電話からの110番通報が全体の半数以上(54.8%)を占め、その構成比は過去10年間で9.6倍に上昇した。 表3-2 110番通報受理件数の推移(平成6~15年) 通信指令室 図3-4 110番通報の内容別受理件数(平成15年)  警察では、毎年1月10日を「110番の日」と定め、市民に対して110番の適切な利用を呼び掛けるとともに、警察による緊急の対応を必要としない電話による相談等については、専用の「#(シャープ)9110番」を利用するよう呼び掛けている。  また、移動電話からの110番通報については、通報者が通報場所を正確に伝えにくく、受理及び指令に時間を要することもあることなどから、通話中にはできるだけ場所を移動しないこと、通話終了後に電源を切らないことなどを呼び掛けている。