(2) 総合対策の基本的考え方  警察では、犯罪の発生、とりわけ近年急激に増加し、国民が身近に不安を感じている街頭犯罪及び侵入犯罪の発生を抑止するため、街頭犯罪・侵入犯罪抑止総合対策を推進している。  都道府県警察では、地域の犯罪実態に応じ、重点を置くべき地域や犯罪類型を絞った「街頭犯罪等抑止計画」を策定し、平成15年1月から、これに基づく総合対策を実施している。これにより、現状分析と将来予測、それに基づく施策の立案と実施、施策効果の検証を反復する一連のマネジメント・サイクルの確立を図っている。  また、この総合対策では、警察活動を充実強化するだけではなく、同時に、国民の防犯意識を高め、自主的な防犯行動を促進するとともに、犯罪の発生と関連の深い社会・経済の仕組みに犯罪の発生抑止に資する「防犯システム」を組み入れることで、「犯罪に強い社会」を構築することを目指している。