平成16年警察白書の刊行に当たって 

平成16年警察白書の刊行に当たって

 警察白書は、我が国の警察活動の現況を広く国民の皆様に理解していただくために作成しているものです。
 この白書では、第1章で「地域社会との連帯」と題する特集を組みました。
 地域社会における連帯感が乏しくなった昨今、いかにして警察の諸活動を地域社会と密着したものとし、また、国民が自主的に行う防犯活動を促進していくかということが、治安回復のための重要な課題となっています。
 この特集では、全国各地の地域住民と警察との協働事例を数多く紹介したほか、防犯ボランティア団体の代表者や交番で勤務する地域警察官に対するアンケートを行い、現場の声を拾い上げることで現状と課題を立体的に浮かび上がらせました。その上で、交番機能の強化や自主防犯活動の支援等の新規施策を打ち出しています。
 また、現行警察制度が施行50年を迎えたことから、第2章で「日本警察50年の軌跡と新たなる展開」と題する特集を組み、日本警察の歩みを振り返るとともに、制度の在り方や今後の方向性を検証しました。
 第3章以下では、最新の治安情勢と警察活動の状況について解説するとともに、今後の課題について記述しています。
 この白書が、警察行政に対する国民の皆様の御理解を一層深めることに役立ちますとともに、今後の警察活動に対して、皆様から多くの御支援、御協力を賜りますことを心から願うものであります。

平成16年9月
 
長官写真
警察庁長官  漆間 巌


 

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