第9章 公安委員会制度と警察活動のささえ 

7 警察の情報通信

(1) 危機管理を支える警察情報通信

 警察では、事件、事故及び災害がどこでどのような形態で発生しても即座に対応できるように、警察の神経系統である各種の情報通信システムを独自に開発し、それを全国に整備するとともに、システムの高度化に努めている。
 自営の無線多重回線、衛星通信回線、電気通信事業者の専用回線等により構成された全国的なネットワークが警察庁、管区警察局、警察本部、警察署、交番等を結んでおり、警察業務を遂行する上で不可欠な情報の伝達を行っている。
 システムの管理、運営等のため、各都道府県に国の機関である情報通信部が設置され、都道府県警察の業務を支えている。また、広域・重大事案発生時の通信施設の運用に関する指導・調整等のため、各管区警察局に情報通信部が設置されている。

 
表9-3 主要な警察の情報通信システム

表9-3 主要な警察の情報通信システム
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コラム1 情報セキュリティ対策の推進
 警察では、行政の効率化と市民サービスの向上のため、事務の情報化を進めている。一方、個人情報その他の重要な情報が外部に漏えいしたり、改ざん・破壊されたりしないよう、情報セキュリティに関する基本方針を定め、職員の責任を明確化するとともに警察庁と都道府県警察に対する監査を実施するなどして、情報セキュリティ対策を推進している。

 7 警察の情報通信

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