第7章 公安の維持 

(2) 不法滞在を助長する文書偽造事件

 平成15年中に入国管理局が不法入国により退去強制手続をとった不法入国者数は9,251人(前年比863人増)であった。中でも偽変造旅券を使用した事案の増加が顕著で、10年中の警察による検挙者数は265人であったが、15年中は1,129人(前年比226人増)にまで増加した。このうち、中国人が566人と過半数を占めている。また、日本人の配偶者として在留資格を不正に取得する偽装結婚事案や、我が国の事業者と雇用契約を結んだと偽装して在留資格の更新許可申請等に必要な書類を偽造する事案が多発している。
 警察では、今後とも、入国管理局等の関係機関と連携して、不法滞在を助長するこうした文書偽造事犯の摘発に努めることとしている。

 4 不法入国・不法滞在者問題

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