第6章 安全かつ快適な交通の確保 

(2) 警察による交通情報提供

 警察では、交通管制システムにより収集・分析したデータを交通情報として広く提供することにより、運転者が混雑の状況や所要時間を的確に把握し、安全かつ快適に運転できるようにするとともに、交通の流れを分散させ、交通渋滞や交通公害の緩和を図っている。
 最近では、情報提供に用いられる媒体の多様化が進展している。特にカーナビゲーション装置の普及がめざましく、その累積出荷台数は、平成15年度末現在、約1,455万台に達している。警察では、関係機関・団体と協力し、VICS(道路交通情報通信システム)によるカーナビゲーション装置に交通情報を提供し、時々刻々と変動する道路交通の状況を地図画面上にリアルタイムで表示できるようにしている。
 また、関係団体の協力の下、警察の保有するリアルタイムの交通情報をオンラインで供与するシステムを構築するなどして、カーナビゲーション装置のほか、携帯電話やインターネットを活用して交通情報を提供する民間事業の高度化を支援するとともに、交通情報の提供に関する指針を定め、こうした事業が交通の安全と円滑に資するものとなるようにしている。

 
図6-20 VICS対応型カーナビゲーション装置の画面表示

図6-20 VICS対応型カーナビゲーション装置の画面表示

 8 道路交通のIT化

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