第6章 安全かつ快適な交通の確保 

(2) 運転免許取得希望者の利便性の向上

 〔1〕 運転免許手続の簡素合理化
 警察では、国民の負担軽減の観点から、運転免許証の更新についての即日交付窓口の拡大、更新申請書に添付する写真の省略や日曜日窓口の開設、警察署での更新窓口の拡大を進めている。平成15年末現在、全国に即日交付窓口を242設置しており、15年中の即日交付件数は全体の約71%であった。また、優良運転者は、住所地を管轄する公安委員会以外の公安委員会を経由して更新申請をすることができ、15年中の経由申請件数は3,949件であった。

 〔2〕 障害者の利便性の向上
 警察では、障害を有する運転免許取得希望者の利便性を向上させるため、障害者が持ち込んだ車両による技能試験を実施している。また、障害者や一定の病気にかかっている者の運転免許の取得については、安全な運転への支障の有無を個別に判断する必要があることから、病気や障害に係る運転適性に関する知識の豊かな職員を配置し、運転適性相談活動の充実を図っている。さらに、運転免許試験場施設の整備・改善、字幕入り講習用ビデオの作成・活用等、障害者等のニーズに応じた施策の推進に努めている。
 このほか、指定自動車教習所に対して、身体障害者が持ち込んだ車両による教習の実施に努めるよう指導している。

 6 効果的な運転者施策

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