第5章 組織犯罪対策の推進 

(1) けん銃の押収状況

 平成15年中のけん銃押収丁数は785丁(前年比38丁増)で、14年に続き、暴力団構成員及び準構成員からの押収丁数(334丁)をそれ以外の者からの押収丁数(451丁)が上回った。これは、けん銃マニアによるインターネットを利用した密輸・密売事件等の検挙に伴う押収丁数の増加が主たる要因であり、売り手と買い手の顔が見えないという匿名性や、小包等で送られてくるという利便性が、事案を助長したものと考えられる。

 
図5-14 けん銃押収丁数の推移(平成6~15年)

図5-14 けん銃押収丁数の推移(平成6~15年)
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事例
米国在住邦人(45)が、12年頃からインターネットを利用してけん銃等を販売し、日本国内の客から注文を受け、国際郵便等でけん銃等を大量に密輸・密売していた。同人からけん銃等を購入していた客は20数都道府県の50数人、押収したけん銃は100丁以上に上る。16年7月現在捜査中である(兵庫等)。

 
図5-15 インターネットを利用して取引されたけん銃押収丁数の推移(平成11~15年)

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 第3節 薬物銃器対策

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