第5章 組織犯罪対策の推進 

(2) けん銃を使用した事件の発生状況

 平成15年中のけん銃(けん銃様のもの(注)を含む。)使用事件の発生件数は242件(前年比9件減)で、8年以降8年連続で200件を超えた。罪種別では、強盗(99件)は29件減少したが、殺人(45件)は2件増加した。強盗、殺人以外では、器物損壊(34件・前年比8件増)等が増加した。


注:けん銃らしきものを突き付け、見せるなどして犯行に及んだ事件において、被害者、参考人等の供述等により、けん銃と推定されるものをいう。

 
図5-13 けん銃使用事件の発生状況の推移(平成6~15年)

図5-13 けん銃使用事件の発生状況の推移(平成6~15年)
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事例1
15年8月、コンビニエンスストアにおいて、男(49)が店員にけん銃を突き付けて現金を要求した上、けん銃を発射し、現金11万円を強取、逃走したが、店員や客に取り押さえられ、強盗罪で逮捕された(大阪)。

 
発砲現場

発砲現場

事例2
15年12月、郵便局において、男(44)がけん銃を示して現金を要求するとともに、郵便局長に発射して負傷させた上、現金50万円を強取、逃走したが、検問中の警察官が男を発見し、強盗傷害罪で逮捕した(埼玉)。

 第3節 薬物銃器対策

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