第5章 組織犯罪対策の推進 

第3節 薬物銃器対策

1 深刻な薬物情勢

 平成15年中は、覚せい剤事犯の検挙人員が減少したものの、押収量は増加し、依然として根強い需要が認められ、いまだ「第三次覚せい剤乱用期」が継続している状況にある。また、大麻事犯の検挙人員及び大麻樹脂の押収量が過去最高を記録するとともに、MDMA(注)等錠剤型合成麻薬の押収量も急増し、過去最高であった14年の押収量を大きく上回った。さらに、来日外国人による薬物事犯の検挙人員も増加するなど、我が国の薬物情勢は極めて憂慮すべき状況にある。

 
図5-7 覚せい剤事犯の検挙状況の推移(平成6~15年)

図5-7 覚せい剤事犯の検挙状況の推移(平成6~15年)
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注:別名「エクスタシー」と呼ばれ、本来は白色粉末であるが、様々な着色がされることが多く、文字や絵柄の刻印が入った錠剤やカプセルの形で密売されている。

 第3節 薬物銃器対策

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