第5章 組織犯罪対策の推進 

(2) 行政対象暴力の排除対策

 暴力団を始めとした反社会的勢力が、不正な利益を得る目的で、行政機関やその職員を対象とした、違法又は不当な行為(以下「行政対象暴力」という。)を行っている実態が明らかになっている。これに対して、警察は、都道府県センター及び弁護士会と連携し、行政機関の職員に対する不当要求防止責任者講習を実施するなど、行政対象暴力を排除する対策を積極的に推進している。

事例
平成15年6月、千葉県警察、千葉県知事部局、千葉県弁護士会及び千葉県暴力追放運動推進センターの四者は、全国で初めて行政対象暴力の排除に関する協定を締結した。これに伴い、千葉県警察は刑事部長を長とする対策本部を、千葉県知事部局は総務部長を長とする対策委員会を設置するなど、行政対象暴力に対する組織的対応を強化した。

 第2節 暴力団総合対策の推進

テキスト形式のファイルはこちら

前の項目に戻る     次の項目に進む