第4章 犯罪情勢と捜査活動 |
事例1
当選候補者(42)は、15年10月中旬ころ、選挙運動者に対し、自己への投票及び票の取りまとめ等の選挙運動をすることの報酬として現金数十万円を供与するとともに、同月下旬ころ、同選挙運動者と共謀の上、他の選挙運動者数人に対し、自己への投票及び票の取りまとめ等の選挙運動をすることの報酬として、現金数十万円の供与をするなどした。15年11月、公職選挙法違反(買収罪等)で検挙した(愛知)。 |
事例2
当選候補者(48)らは、15年10月中旬ころ、選挙運動者に対し、自己への投票及び票の取りまとめ等の選挙運動をすることの報酬として現金合計数百万円を供与するとともに、同選挙運動者と共謀の上、他の選挙運動者十数人に対し、自己への投票及び票の取りまとめ等の選挙運動をすることの報酬として、現金合計百数十万円の供与をするなどした。15年11月、公職選挙法違反(買収罪等)で検挙した(埼玉)。 |
事例3
特別養護老人ホームの事務長(70)らは、15年11月上旬ころ、選挙管理委員会が不在者投票を行う施設として指定した同特別養護老人ホームにおいて、入居者の投票用紙を使用し、ほしいままに候補者名等を記入するなどして、投票を偽造した。15年11月、公職選挙法違反(投票偽造罪)で検挙した(和歌山)。 |
事例4
道議会議員選挙の当選候補者(62)らは、15年1月ころから3月ころにかけて、選挙運動員数人に対し、自己への投票及び票の取りまとめ等の選挙運動をしたことの報酬として現金合計数十万円を供与した。15年4月、公職選挙法違反(買収罪)で検挙した(北海道)。 |
事例5
町消防団長である県議会議員選挙の当選候補者(49)らは、15年1月ころから4月ころにかけて、指揮監督下にある消防団員に対し、その職務上の地位を利用して、自己への投票及び票の取りまとめ等の選挙運動を依頼した。15年4月、公職選挙法違反(公務員の地位利用による選挙運動の禁止違反等)で検挙した(静岡)。 |
4 政治的・構造的不正事案 |
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