第3章 生活安全の確保と警察活動 

(2) 風俗営業の健全化のための施策の推進

 〔1〕 風俗営業からの暴力団排除
 風俗営業に対する暴力団の関与は、営業の健全化を図る上で大きな妨げとなっており、暴力団と関係を有する営業者が多く認められるほか、暴力団が関与する風俗関係事犯も後を絶たない。このため、警察では、暴力団が関与する事件の取締りを強化するとともに、風俗営業者が参加する管理者講習や各種会合で暴力団排除の必要性や暴力団への対応要領を指導するなど、風俗営業者が自主的に行う暴力団排除活動を支援している。

 〔2〕 ぱちんこ営業の健全化
 ぱちんこ営業は、身近で手軽な大衆娯楽となっているが、その一方で、ぱちんこ遊技機等の不正改造事犯は後を絶たず、その組織化、悪質・巧妙化も進んでいる。また、短時間に著しく多くの遊技メダルを獲得することができ、射幸性の高い「爆裂機」と呼ばれる回胴式遊技機(いわゆるパチスロ)が多く用いられるようになっている。こうした問題は、ぱちんこ営業の健全化を大きく阻害することから、警察では、取締りや検定取消し等の措置を採り、これらの遊技機を営業所から排除している。
 このような状況を踏まえ、警察では、遊技機の不正改造の防止と高い射幸性を有する遊技機の規制を目的として、遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則等の改正を行った(平成16年7月1日施行)。

 第4節 良好な生活環境の保持

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