第1章 地域社会との連帯 

(6) 薬物乱用、銃器犯罪のない地域社会を目指して

 警察では、薬物の危険性、有害性についての正しい知識を広めて薬物乱用を拒絶する意識を醸成するため、啓発用資料を作成し、各種会合で活用しているほか、関係機関・団体及び地域住民と協力して、啓発用ポスターの掲示やキャンペーンの推進等の広報啓発活動を行っている。また、銃器の危険性、反社会性等について国民の意識を高めるための活動を行うとともに、国民に違法銃器に関する情報の提供を呼び掛けている。

事例
福井県警察では、薬物乱用防止推進委員、少年警察協助員、教諭、生徒等と協力して、祭礼会場、公民館、病院といった多くの者が集まる場所でチラシを配布するほか、ポスターやパネルを展示するなどして、地域社会全体で薬物乱用を拒絶する規範意識の醸成を図っている。

 
公民館でのパネル展示(福井)

公民館でのパネル展示(福井)

コラム13 ストップ・ガン・キャラバン隊の活動
 ストップ・ガン・キャラバン隊は、銃器使用犯罪の被害者の遺族や関係者、銃器問題に関心のある研究者等を構成員として、平成9年に結成されたボランティア団体である。この団体は、警察その他の関係機関が開催する「銃器犯罪根絶の集い」を始めとする各種大会で講演を行い、けん銃の恐ろしさ、銃器犯罪の悲惨さを訴え、国民の間に違法銃器を根絶しようとする意識を高めている。15年は、「銃器犯罪根絶の集い・群馬大会」に参加したほか、東京都、福岡県で、警察、地元新聞社、企業等と協力して銃器犯罪根絶を訴えるイベントを主催するなど、全国で活動を行っている。

 
ストップ・ガン・キャラバン隊の活動

ストップ・ガン・キャラバン隊の活動

 第2節 治安回復に向けた地域社会との協働

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