第4章 暴力団総合対策の推進 暴力団情勢  暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律(以下「暴力団対策法」という。)の施行を契機とした暴力団排除気運の高まりと取締りの一層の強化により,暴力団は,社会から孤立しつつある。しかしながら,民事介入暴力,金融・不良債権関連事犯を多数引き起こすなど,その資金獲得活動は,社会経済情勢の変化に対応して一層多様化・巧妙化しつつある。  また,暴力団は,けん銃を使用した凶悪な犯罪や薬物犯罪を多数引き起こすなど,市民社会にとって大きな脅威となっており,対立抗争事件も依然として多数発生している。  このような情勢の下,警察は,  ・暴力団犯罪の取締りの徹底  ・暴力団対策法の効果的な運用  ・暴力団排除活動の推進 を三本の柱とした暴力団総合対策を推進している。