(2)重要犯罪及び重要窃盗犯の認知・検挙状況  警察では,刑法犯のうち,個人の生命,身体及び財産を侵害する度合いが高く,国民の脅威となっている重要犯罪(殺人,強盗,放火,強姦の凶悪犯に略取・誘拐,強制わいせつを加えたものをいう。以下同じ。),重要窃盗犯(窃盗犯のうち,侵入盗,自動車盗,ひったくり,すりをいう。以下同じ。)の検挙に重点を置いた捜査活動を行っている。 1)重要犯罪の認知・検挙状況  重要犯罪の認知件数は,平成10年までほぼ横ばいで推移していたが,11年以降急激に増加している。検挙件数・検挙人員は,増加傾向で推移している(図3-2)。罪種別では,強盗,強制わいせつの増加が目立つ。 図3-2 重要犯罪の認知・検挙状況の推移(平成5~14年) 2)重要窃盗犯の認知・検挙状況  重要窃盗犯の認知件数は,10年まで30万件台から33万件台で推移していたが,11年以降急激に増加している。検挙件数は,11年に20万件を切った後減少を続けていたが,14年には増加に転じた。検挙人員は2万人台で推移しているものの,わずかながら減少傾向を示している(図3-3)。手口別にみると,住宅対象の侵入盗の増加が目立っている。 図3-3 重要窃盗犯の認知・検挙状況の推移(平成5~14年)