(2)風俗営業の健全化に向けた施策の推進 1)風俗営業からの暴力団排除  ぱちんこ営業等の風俗営業に対する暴力団の関与は,その営業の健全化を阻害する大きな要因となっているが,暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律の施行後,風俗営業者の間でも暴力団排除気運が盛り上がりをみせている。しかし,依然として,暴力団と関係を有する営業者がみられるほか,暴力団が関与する風俗関係事犯も後を絶たない。このため,警察では,暴力団が関与する事件の取締りを強化するとともに,風俗営業者の管理者講習や各種会合において暴力団排除講習を行うなど,風俗営業者の自主的な暴力団排除活動を支援している。 2)ぱちんこ営業の健全化  ぱちんこ営業は,国民の身近で手軽な大衆娯楽となっているが,パソコンにより出玉を調整する遠隔操作事犯や,遊技機製造・流通業者が関与する遊技機の不正改造事案が多くみられる。このため,警察では,遊技機の不正改造事犯等の取締りを強化するとともに,関係団体による自主的な健全化のための活動を支援するなど,ぱちんこ営業の健全化を図っている。