(3)少年の薬物乱用防止対策  少年による薬物乱用が依然として深刻な状況にあることから,警察では,少年の薬物乱用防止対策の柱として,次の4項目を掲げ,これを推進している。  ・覚せい剤等の供給源に対する取締りの強化  ・薬物乱用少年の発見・補導等の強化  ・教育委員会,学校等との連携の強化  ・家庭,地域に対する広報啓発活動の強化  少年が薬物の危険性・有害性を正しく認識することが薬物乱用防止のために重要であることから,警察では,警察職員を学校に派遣して薬物乱用防止教室を積極的に開催している。平成14年度は,全国の高校の55.1%に当たる3,015校,中学校の48,7%に当たる5,432校等で開催したほか,地域の座談会,街頭キャンペーン等の機会を活用して幅広く広報啓発活動を推進している。また,大型スクリーン,パネル,パソコン,薬物標本等の視覚的効果を有する資機材を搭載した薬物乱用防止広報車を全都道府県警察に配備し,その効果的な運用を図っている。