第7章 災害、事故と警察活動 

(4)雑踏警備

1)一般雑踏警備

 
表7-12 雑踏警備実施状況の推移(平成10~14年)

表7-12 雑踏警備実施状況の推移(平成10~14年)
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 平成14年中は,9件の雑踏事故が発生し,死者3人,負傷者60人に上った。
 警察では,行事の主催者,施設の管理者等に対して,
 ・事前連絡の徹底
 ・自主警備体制の強化
 ・施設の改善
等を要請するとともに,警察部隊の投入が必要と判断される場合には,雑踏警備計画を作成し,混雑する場所等に警察官を配置して,雑踏事故の未然防止に努めている。
 13年7月,兵庫県明石市において多数の死傷者を伴う雑踏事故が発生したことから,改めて雑踏事故の絶無を期すため,雑踏事故防止に関する基本の再徹底を図るとともに,
 ・雑踏警備実施指導官(警察本部)
 ・雑踏警備実施主任者(警察署)
を置き,雑踏事故防止に関する体制の確立に努めている。

 
雑踏警備活動

雑踏警備活動

2)公営競技場の警備活動

 
表7-13 公営競技場警備実施状況の推移(平成10~14年)

表7-13 公営競技場警備実施状況の推移(平成10~14年)
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 14年中の公営競技をめぐる紛争事案の発生件数は81件で,その内容はレース結果及び競技運営についての抗議形態のものであった。
 警察では,関係機関・団体に対し,
 ・自主警備体制の確立
 ・施設・設備の改善
 ・酒類の販売等の自粛
を要請しているほか,競技開催の都度,警察官の派遣等により雑踏事故及び紛争事案の未然防止に努めている。

 

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