第5章 安全かつ快適な交通の確保 

総合的な暴走族対策の推進

(1)暴走族の実態と動向

 平成14年末現在,警察が把握している全国の暴走族は約2万4,700人で,減少傾向にある(図5-29)。暴走族はその形態により,爆音暴走等を集団で行う共同危険型のものと,山岳道路等でコーナリング等の運転技術を競う「ローリング族」,400メートルの直線区間の走行速度を競う「ゼロヨン族」等の違法競走型とに分かれる。

 
図5-29 共同危険型・違法競走型別暴走族構成員の状況(平成14年)

図5-29 共同危険型・違法競走型別暴走族構成員の状況(平成14年)
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 暴走族の引き起こす犯罪は,道路交通関係法令違反のほか,刑法犯,薬物乱用等様々な罪種にわたっており,暴走族同士のナイフ,鉄パイプ等を利用した対立抗争や脱会者等に対するリンチ事件のほか,暴走族に関係のない人を巻き込んだ凶悪事件も発生している。
 また,一部には上納金を納めるなど暴力団とかかわりが深く,その予備軍的な存在となっているグループも確認されている。

 
暴走族の騒乱の状況

暴走族の騒乱の状況

 
暴走行為による押収車両等

暴走行為による押収車両等

 

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