第2章 生活安全の確保と警察活動 

(2)地域に密着した活動

1)地域住民と協力した活動
 全国の交番等では,地域の安全と平穏を守るため,住民の要望等を把握する「要望把握活動」や,地域の身近な問題を解決する「問題解決活動」を行っている。
 交番等の地域警察官は,受持ち区域の家庭,事業所等を訪問し,防犯,事故防止等についての指導連絡,住民の困りごとや要望等の聴取に当たる巡回連絡を行っている。
 また,交番等の地域警察官と,各界,各層の住民等が,相互に検討・協議し,協力して犯罪,事故,災害のない明るいまちをつくるための場として,交番等を単位に「交番・駐在所連絡協議会」が設置されており,平成14年末現在,全国で1万3,644協議会となっている。

[CR名刺]
 巡回連絡の際に,住民に対して地域警察官本人の顔写真や似顔絵等を刷り込んだ「CR名刺」(CR:Community Relations)の配布を進めることにより,地域住民との触れ合いを進めている。

 
巡回連絡

巡回連絡

2)地域住民に身近な安全情報を提供する活動
 全国の交番等では,「情報発信活動」の一環として,受持ち区域の事件,事故等の発生状況とその防止方策等の住民にとって身近な話題を伝えるミニ広報紙等を作成し,住民等に配布している。
 また,犯罪,事故の発生状況や多発箇所等,地域の安全確保のため必要な情報を迅速・的確に地域住民に提供するため,公共施設等の人目に付く場所に「交番速報」を掲出している。

[情報発信活動]
 交番等では,上記のほか,地域住民との間のFAXネットワークの構築やCATV(ケーブルテレビ)等の各種広報媒体の効果的活用により,情報発信活動を行っている。
 また,インターネットのホームページにより情報発信活動を行っている例もある。

 
交番速報

交番速報

 

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