イ G8国際組織犯罪対策上級専門家会合における取組み
1995年(7年)に開催されたハリファックス・サミットにおいて設置が決定されたG8国際組織犯罪対策上級専門家会合(リヨン・グループ)は,国際組織犯罪対策のための国際協力の枠組みづくりを進め,ハイテク犯罪を始めとする各種犯罪分野において刑事法制や法執行協力の在り方等について検討を進めてきた。
同グループは,2001年(13年)9月の米国における同時多発テロ事件以降,G8テロ専門家会合(ローマ・グループ)と合同で会合を開催し,国際組織犯罪対策における知識・経験をテロ対策に活用することなどを検討してきており,2002年(14年)5月には,1996年(8年)に策定した「国際組織犯罪と闘うための40の勧告」の内容を見直し,国際組織犯罪のみならずテロへの効果的な対処をも視野に入れた「国際犯罪に関するG8勧告」を策定した。
表1-13 国際犯罪対策の動向