第1章 組織犯罪との闘い |
事例1
13年10月,警視庁及び海上保安庁は,神奈川県川崎港から密入国しようとした密航者6人(イラン人3人,バングラデシュ人3人)及び収受者等11人(中国人7人,バングラデシュ人4人)の計17人(以上警察)並びに韓国人船員11人(海上保安庁)を入管法違反で逮捕した。その後,在韓国・釜山の密航請負組織に関する情報をICPOルートで提供し,14年1月,韓国釜山地方警察庁が密航請負組織の韓国人ら7人を韓国の出入国管理に関する法律違反で逮捕した。 |
事例2
14年5月31日から6月30日までの間に開催された2002年ワールドカップサッカー大会に際し,警察庁は,フーリガン等(安全対策上問題となる者)の入国を阻止するため,外国治安機関から派遣されたリエゾン・オフィサーを通じて収集した情報等に基づき,フーリガン等の情報を入国管理局に提供した。この結果,入国管理局では,大会に関連して65人の上陸を拒否した。 |
事例3
14年12月,税関から「晴海埠(ふ)頭に接岸した貨物船から多数の外国人が上陸し,保冷車に乗り込み逃走した」との通報を受けた結果,都内中央区において,荷台に潜伏していた中国人密航者51人(男41人,女10人)を入管法違反(旅券不携帯等)で検挙,当該車両を運転していた日本人1人,普通乗用車で先導した中国人1人,その後の捜査で判明した中国人2人を同法違反(営利目的の収受・輸送の罪等)で検挙した。さらに,海上保安庁との情報交換により,同庁も本件に関連して中国人船員8人を同法違反(営利目的の輸送・上陸の罪等)で検挙した(警視庁)。 |
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