イ 第一線の警察官が感じている国際犯罪組織のイメージ
アにおいて外国人犯罪の組織化が進んでいると回答した捜査官918人に対し,それぞれがイメージしている外国人犯罪組織(以下「その組織」という。)について,以下の質問を行った。
まず,その組織が主としてどの国・地域の者により構成されているかについては,「中国」と回答した者がその大半である85.1%を占め,検挙件数等の統計数字が示す以上に中国人による組織犯罪の増加が,第一線の警察官に強い印象を与えている。
その組織が主としてどのような犯罪(不当な行為)を敢行しているかについては,「強・窃盗及びそれらの盗品売買・輸出」と回答した者が約半数(45.5%)を占め,これに次いで「密入国(旅券偽造,偽装結婚,船舶利用密航の手引き等)」(26.9%),「薬物の不正取引」(13.5%),「クレジットカード詐欺及びそれらの盗品売買・輸出」(8.5%)が上位を占めた(図1-14)。