第3節 国際協力への取組み

外国警察に対する国際貢献
(1)警察活動に関するセミナー等の実施
 我が国警察の有する警察運営、交番制度、捜査手法、犯罪鑑識等の技術やノウハウに対しては、世界各国から高い関心が寄せられているところであり、開発途上国から、これらの各分野での技術協力が強く求められている。
 警察では、これらの要望にこたえるため、各種の分野において、独自に又はJICAとの共催によりセミナーを開催し、積極的な技術移転を進めている(表9-13)。
(2)専門家の派遣
 開発途上国への技術協力に当たっては、相手国の担当者を我が国に招いて指導を行うだけでなく、現地において協力を行うことも重要である。平成13年には、JICAからの依頼により鑑識専門家をタイ、フィリピン等のアジア地域を始め中南米等にも派遣し、技術協力を推進した(表9-14)。このほか、中国、ネパール等へ専門家を派遣し、薬物鑑定・鑑識及び薬物分析や薬物犯罪の取締りの技術指導を実施している。
(3)国際緊急援助隊への貢献
 警察では、海外の地域における大規模な災害の発生に際し、国際緊急援助隊の派遣に関する法律に基づき、同法の施行(昭和62年)以降平成13年までの間に、国際緊急援助活動を行っており、また平素から、迅速かつ効果的な救助活動を行うため、携行資機材の整備、習熟訓練、救出・救護訓練、リーダー研修等を実施している(表9-15)。


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