第3章 犯罪情勢と捜査活動等

 平成10年の刑法犯認知件数は200万件を超え、戦後最高を記録した。このような情勢において特に際立ったのは、「和歌山市園部における毒物混入事件」をはじめとする毒物等混入事件の相次ぐ発生であった。そのほか、強盗事件や金融・不良債権関連事犯等の増加も目立っている。
 このような情勢に的確に対応するため、警察では、広域捜査力、専門捜査力、科学捜査力、国際捜査力の強化や、国民協力の確保等の諸施策を講じ、捜査力の充実強化を推進している。
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