第2章 生活安全の確保と警察活動

 平成10年には、少年非行の凶悪・粗暴化、一般市民が被害者となる発砲事件、大量の覚せい剤密輸入事件、景気低迷下での多重債務者の弱みに付け込む金融事犯、悪質な産業廃棄物事犯をはじめ、市民生活の安全と平穏を脅かす様々な問題が発生した。
 警察では、これらの状況に的確に対応するため、地域住民、企業、自治体等との協働による地域安全活動の強化、地域の「生活安全センター」としての交番の基盤整備等に努め、地域住民に身近な犯罪、事故の予防活動、犯罪の検挙活動等を行うとともに、少年の非行防止、けん銃等の摘発及び供給の遮断、薬物乱用の防止、良好な風俗環境の保持、正常な経済活動の確保のための諸対策等を強力に推進することとしている。


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