第2章 生活安全の確保と警察活動

 平成7年の我が国における犯罪の状況をみると、オウム真理教関連事件の発生をみたほか、一般市民を対象とした銃器使用犯罪が相次いで発生するなど、その凶悪化、悪質化の傾向が顕著である。また、覚せい剤の少年等への蔓延や新しい手口による悪質商法事犯の多発等、市民生活の安全と平穏を脅かす要因が増大しつつあることがうかがわれる。
 警察では、これらの状況に的確に対応するため、市民に身近な犯罪、事故、災害の予防、犯罪等への適切な対応(検挙活動等)、犯罪等の被害の拡大防止と回復等の諸活動を行うとともに、けん銃等の摘発及び供給の遮断、薬物乱用の防止、良好な風俗環境の保持、少年の非行防止、正常な経済活動の確保のための諸対策等を強力に推進することとしている。


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