2.予想される危険を把握しておきましょう

防犯のために持たせたはずの携帯電話は、一歩使い方を間違えると子供たち自らが次のような犯罪や危険に巻き込まれてしまいます。

違法・有害情報の閲覧

保護者の目の届かない場所でも気軽に使えてしまう携帯電話。フィルタリングを利用していないと、操作ミス、あるいは興味本位で危険な情報にアクセスできてしまいます。アダルトサイトや違法な薬物情報サイト、自殺・家出サイト、ギャンブル、暴力、不特定多数の人が集まるコミュニティサイトなど、インターネットには子供にとって有害な情報があふれているのです。保護者がこれらの有害情報の氾濫を認識し、子供が安心して利用できるように努めなければなりません。

ブログや掲示板での誹謗中傷

携帯電話で簡単に作れるブログや掲示板が多数存在します。また、昨今では、「学校裏サイト」の存在も問題視されており、掲示板の匿名性を利用して、同級生の誹謗中傷を書き込む子供もいます。
個人を特定できるような内容も書かれ、子供たちはその書き込まれた内容をそのまま信じてしまいがちです。誰もが「ネットいじめ」の加害者や被害者にもなり得るのです。ネットに氾濫する言葉の暴力の重みを子供たちに伝え、「自分がされたら嫌なことはしない」と説く必要があります。

メール依存

メールは家族や友達とコミュニケーションを深めるのに最適なツールです。しかし、友達と頻繁にメールをやり取りしていると、勉強中でもメールの着信が気になってしまい、集中力が欠けてしまいます。実際に授業中でも隠れてメールを送受信するといった問題がすでに発生しており、メールを使えないとイライラするメール依存の子供も増えています。「メールは電話と異なり、メール受信時に応対できなくても相手に意思の伝達ができるからこそ便利な道具であること」を伝えると同時に必要最小限の利用に止め、対話でのコミュニケーション能力を日頃養うようにしましょう。

個人情報の流出

中高生に流行しているプロフィール登録サイト「プロフ」は、携帯電話で簡単に作成や書き込みができ、友達がたくさん作れると人気です。しかし、本名や学校名、住所、電話番号などの個人が特定される情報のほか、顔写真まで載せるケースが後を絶ちません。このプロフ登録者が低年齢化の傾向にあります。個人情報は、それを見た人が家を訪ねたり、悪徳業者が直接連絡してきたりと犯罪や事件につながることを認識させ、掲示板やブログ、SNSなど不特定多数が見られる場所のほか、商品が当たる懸賞サイトやアンケートメールなどで安易に個人情報を書くことのないように、注意を促しましょう。

出会い系サイトの利用

昨今、出会い系サイトをきっかけに出会った相手に殺害されるといった犯罪のニュースが世間を賑わせました。子供たちは、顔の見えない相手なら学校の悩みを打ち明けたり相談したりしやすい、より多くの「メル友」が欲しいといった理由や、あるいは単なる興味本位で出会い系サイトにアクセスします。メールで親しくなると、メールやインターネットで完結せずに、見ず知らずの相手に実際に会いに行き、結果、事件に巻き込まれる子供が増えているのです。子供たちは興味本位で動いてしまうことを念頭に置き、「アクセスしないようにする対策」を施す必要があります。

ワン切りや架空請求メール被害

個人を特定したかのように見せて、コンテンツ使用料などを請求する悪質業者が増えています。ランダムな数字を組み合わせた電話番号に次々と電話をかけ、1回の着信音ですぐに回線を切り、相手の電話に着信履歴を残す「ワン切り」は社会問題化しました。折り返し電話をかけることは、その電話番号が実在している証明になり、悪質業者に番号が登録されてしまいます。一度登録されると何かにつけ不当な料金を請求されるほか、電話番号を並べただけのメールアドレスも同時に知られ、架空請求のメールが送りつけられることもあります。子供には、「知らない電話番号には折り返し電話をかけない」「知らない相手からのメールには返信しない」ことを徹底させましょう。

迷惑メール被害

パソコンと同様に、携帯電話にも迷惑メールが多数届きます。その内容は主に、出会い系サイトや違法な販売サイトへの勧誘、誘導を目的としたものです。迷惑メールには決して返信せず、掲載されたURLには絶対にアクセスしてはいけません(ここから個人情報の流出や架空請求メール被害につながる可能性もあります)。また、迷惑メールが届かないように、簡単な英数字の組み合わせや推測されやすいメールアドレスは避けましょう。メールアドレスはできるだけ長く、10文字以上にすると迷惑メール対策に効果的です。

チェーンメールの転送

携帯電話でメールを始め、「メル友」も増えてくると、不幸の手紙形式で「このメールを5人に送らないと不幸になる」あるいは「10人に送ると願いが叶う」といったチェーンメールが届くことがあります。チェーンメールは知らない相手からだけではなく、友達から届くこともあるため、友達から送られたメールならばなおさら子供はすぐに信じ、また別の友達に転送してしまいます。これらのメールを受け取ったら友達には転送せず、削除するように教えてください。転送したことで、友達の気分を害したり、友情にヒビを入れたりしかねないのです。

著作権侵害や肖像権侵害による加害者行為

映画館での映画の盗撮は法律で禁止されています。また、撮影不可の美術館や博物館で展示品を撮影することは著作権侵害に該当する場合があります。タレントの写真やテレビ番組を撮影した動画などを自分のブログに載せてもいけません。ほかにも、電車内や街中で知らない人を断りもなしに写真を撮ると肖像権の侵害にあたる場合もあります。好奇心あふれる子供はカメラで何でも撮りたがります。撮ってはいけないものはあらかじめ説明し、子供が犯罪の加害者になってしまわないように、十分配慮しなければなりません。

膨大な通話料・通信料の請求

長い時間電話をかけると通話料がかかるように、メールの送受信でも通信料(パケット代)がかかります。携帯電話で音楽、ゲーム、映像のダウンロードや、パソコン用ホームページの閲覧をしてもパケット代はかかり、閲覧回数やファイルのサイズによっては、パケット代が高額になることもあります。携帯電話は保護者の目が届きにくいこともあり、気づかぬうちに子供が好きな音楽をたくさんダウンロードしたり、画像を友達に送ったりしていることがあります。電話会社から届いた請求書を見て、高額なパケット代にビックリすることのないように、利用料金の上限を決めたり定額プランにしたりするなど、事前に対策をとりましょう。

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