調査結果

1.アクセス制御機能に関する現在の取組み、今後の展望に関して



1-1.現在、取り組んでいる分野


 アクセス制御機能に関する技術研究開発に取り組んでいる企業や大学は、全体で52社(校)で60.5%となっている。そのうち「認証技術」が40.7%と最も高くなっており、次いで「暗号技術」が34.9%、「ネットワークセキュリティ」が33.7%の順となっている。

グラフ1

数表1

 現在、取組んでいる分野と研究開発に携わる人数の関連を見るため、コレスポンデンス(*1)を適用すると以下の結果となる。開発に携わる人数が1~5人と比較的少ない分類では「不正侵入対策」を、100人以上の分類では「セキュリティマネジメント」を行なっている傾向である。中心付近に位置する「ネットワークセキュリティ」や「セキュリティサービス関連」、「暗号技術」については、研究開発に携わる人数の規模による違いが見られないものを意味する。

グラフ2

注)*1 コレスポンデンスとは、クロス表の選択肢カテゴリを得点化し、得点によってグラフを描くことにより、選択肢カテゴリ間の類似度を把握できる。プロットされた点が近いところに位置するカテゴリが類似することを意味する。

数表2



1-2.今後、取り組んでいく分野


 全体では、「認証技術」が58.5%と最も高くなっている。次いで「ネットワークセキュリティ」が49.2%、「セキュリティマネジメント」が41.5%の順となっている。現在、取組んでいる分野と比較すると、「セキュリティサービス関連」が18.3ポイント、「セキュリティマネジメント」が18.2ポイント増加し、新規に取り組みが始まることが見込まれる。

企業では、今後取り組んでいく分野として「認証技術」が55.0%、「セキュリティサービス関連」が50.0%、「セキュリティマネジメント」が42.5%の順に高い。

一方、大学では「ネットワークセキュリティ」が76.0%に達し、次いで「認証技術」が64.0%、「不正侵入対策」が44.0%となっている。

グラフ3

数表3

 今後、取組んでいく分野と年間研究開発費の関連は、コレスポンデンスを適用すると以下の結果となる。「100億円以上」の規模では「セキュリティサービス関連」を取組む傾向がある。

グラフ4

注)*1 コレスポンデンスとは、クロス表の選択肢カテゴリを得点化し、得点によってグラフを描くことにより、選択肢カテゴリ間の類似度を把握できる。プロットされた点が近いところに位置するカテゴリが類似することを意味する。



1-3.今後、最も力を入れていく分野


今後取組む分野で回答を1つに回答を絞ったものでは、全体では、「認証技術」が24.6%で最も高くなった。次いで「ネットワークセキュリティ」が23.0%、「セキュリティマネジメント」が14.8%の順となっている。

企業では、「認証技術」、「セキュリティマネジメント」、「セキュリティサービス関連」の順で上位に並び、大学では、「ネットワークセキュリティ」、「認証技術」の順となっているおり、傾向の違いが表れている。

「認証技術」については企業、大学とも上位に挙がっており、今後も取り組みが進められていくと思われる。

グラフ5

数表4



1-4.現在、製品(実用)化されているアクセス制御機能


 全体では、実施した技術研究開発が「実用化されていない」割合が34.0%となっている。実用化されているものでは、「認証技術」が36.0%、「暗号技術」が26.0%の順で挙がっている。大学では、「実用化されていない」が87.5%を占めている。

グラフ6

数表5



1-5.今後、製品(実用)化を見込んでいるアクセス制御機能


 全体では、「実用化を見込んでいない」が23.9%を占める結果となった。実用化を見込んでいるものでは、「セキュリティマネジメント」、「ネットワークセキュリティ」、「セキュリティサービス関連」が上位に挙がっている。

 大学では、現状、「実用化されていない」が9割近くを占めていたが、「実用化を見込んでいない」が50.0%に収まっていることから、実用化されていないところでも、今後実用化に向けての動きがあることが伺える。逆に、企業では「現状、実用化されていない」よりも「今後、実用化を見込んでいない」の方で割合が高くなっている。

グラフ7

数表6



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