発展する交通安全施設

警察庁では、すべての交通利用者にとって「より安全」で「より快適」な交通環境の構築を目指し、日頃から調査、研究、開発などに取り組んでいます。

これらの成果は、現在行われている交通安全施設の整備の中にも広く含まれています。

ほんの一部ですが、具体的な例を紹介しましょう。

制限速度を守って走ると、スムーズ走行!

図のように、隣り合った信号機のサイクル(青→黄→赤→青の周期)を一定にして、「青信号」の開始時間を調整することにより、制限速度を守って走行した場合の「赤信号」による停止回数が少なくなり、スムーズに通行できるようになります。

都市部などでは、この考え方を面的に広げ、最適な交通流が形成されるように交通管制センターでコントロールしています。

制限速度を超えて走ると、多くの「赤信号」で止まらなければならないばかりでなく、大変危険ですので、制限速度を厳守して下さいね。


日頃よく見かける信号機ですが、じつはハイ・テクノロジーの固まりなのですね!

カーナビゲーション装置に交通情報が!

カーナビゲーション装置に交通情報をリアルタイムで提供するVICS(道路交通情報通信システム)は警察の推進するITSの一環であるAMIS(交通情報提供システム)のひとつのシステムであり、交通安全施設として整備した光ビーコンを活用しています。

右折する車両が多いときは

対向車が多く、右折車が「青信号」で右折できない場合には、車両が交差点に滞留して交通渋滞の原因となってしまいます。

そこで、右折車専用の「矢印信号」を設けて右折車を流しやすくし、渋滞や事故の発生を抑止します。

また、右折しようとする車両を感知器で認識し、右折車両の量に応じて「矢印信号」の時間を変える「右折感応制御」も普及しています。



このほか、地域の交通状況に応じて、いろいろな信号機の運用が行われています。

お年寄りや体の不自由な方も安心

・高齢者等感応信号機

押ボタンを押したり、視覚障害者の方がお持ちの携帯発信機などを操作することにより、歩行者用信号機の「青時間」が延長され、ゆっくりと横断歩道を渡ることができます。

・視覚障害者用信号機

歩行者用信号機が「青」になったことを、メロディーや鳥の声などの「音」で知らせるので、視覚障害者の方も安心して横断歩道を渡ることができます。

 

ますます発展する交通安全施設に、ご期待下さい!