音響信号機に関するQ&A

Q 1 音響信号機は、全国でどれくらい整備されていますか。

A1 歩行者用信号の青時間帯に音を出して横断歩行者に知らせるもの(視覚障害者用付加装置)は、令和5年3月末現在、全国で21,023基(メロディ式278基、擬音式20,745基)が設置されており、約99%が擬音式となっています。
歩行者青信号の開始をチャイム等で横断歩行者に知らせるもの(音響式歩行者誘導付加装置)は、令和5年3月末現在、全国で4,577基が設置されています。
また、横断歩行者等が所持する端末装置等や反射シートが貼付された白杖を検出するなどして、信号の状態、横断開始時期等の音声情報を提供するもの(歩行者支援装置)は、令和5年3月末現在、全国で844基(白杖263基、携帯端末118基、高度化PICS(注)463基)が設置されています。

(注)高度化PICS
Bluetoothを活用し、横断歩行者が所持しているスマートフォン等に対して歩行者用信号情報を送信するとともに、スマートフォン等の操作により青信号の延長を可能とするシステム

Q 2 なぜ、メロディ式と擬音式が制定されたのですか。

A 2 様々な方式が存在する中、利用者等から全国的に統一してほしいとの要望がなされ、
  昭和50年に学識経験者、視覚障害者団体、警察庁、厚生省等からなる委員会を設置
  して検討が行われ、アンケート調査等も行った結果、メロディ2種類(とおりゃんせ、
  故郷の空)と擬音式(ピヨピヨ、カッコー)が選定されました。

Q 3 設置場所の基準はどうなっていますか。

A 3 視覚障害者等の利用頻度が高い、盲学校、リハビリテーションセンター、役所等の公
  共施設を含む地域に優先的に設置するようにしています。

Q 4 今後、どのように整備されていくのでしょうか。

A 4 音響信号機には、現在、メロディ式と擬音式の2方式がありますが、平成15年10月に
  通達を出し、道路横断時の方向性がより明確で、誘導性も高い、擬音式の異種鳴き交わ
     し方式の整備を進めています。
(注) 異種鳴き交わし方式
   目の不自由な方をより安全に誘導するために、交差点のこちら側と反対側で違う種類
  の音を時間をずらして鳴らす方式。(「ピヨ・ピヨピヨ」、「カッコー・カカッコー」)