更新時講習の教材の在り方の見直しについて

平成23年5月12日
警察庁交通局運転免許課
1 改正の趣旨  
昨年5月に行われた事業仕分けにおいて、更新時講習の教材の調達について、実質的な競争を確保し、コストを削減すべきとの評価がなされた。
これを受け、都道府県警察に対し、教材の調達について競争性の確保された契約方法を導入するよう指示するなどの取組みを進めてきたところであるが、更に受講者の負担の軽減をより確実なものとするため、教材の在り方を見直すこととしており、運転免許制度に関する懇談会(座長:石井威望東京大学名誉教授)から提出された「更新時講習の教材の在り方についての提言」の内容等を踏まえ、所要の見直しを行うもの。
2 主な内容
 (1) 教材の冊数の削減
現在教材は4冊配布されているが、内容に重複があるため、そのうち2冊(「交通の教則」と「人にやさしい安全運転」)について、内容を整理して分量を4分の1程度削減し1冊の新教本にまとめる。
(2) 講習の内容に対応した教材の配布
優良運転者講習については、「安全運転自己診断」を配布しないこととし、(1)と併せて、教材の冊数を4冊から2冊とする。 
(3) 教材が有効に活用されるための工夫
最新の車両技術の活用方法等の実践的な事項を盛り込み、運転者にとって有益な情報の充実を図るなど、教材が有効に活用されるための工夫を行う。
(4) 新教本に盛り込まれるべき事項を11項目に整理
3 意見公募手続の実施結果
平成23年3月25日から同年4月23日までの間、「更新時講習の教材の在り方の見直し案」について意見公募手続を実施した結果、6件の意見が寄せられた(→詳細)。
4 今後の予定
見直しの内容を反映した通達を平成23年5月12日に発出したところ(→詳細)。見直しの内容を反映した教材が更新時講習で使用されるようになるのは、平成24年4月以降となる見込み。