6月11日から7月19日にかけて梅雨前線が停滞し、全国で死者15人、行方不明者5人等の被害が発生したことから、岡山・山口・島根の各県警察が約70人の広域緊急援助隊を広島県に派遣したほか、警察庁、関係管区警察局、関係都府県警察では、被害情報の収集、被災者の救出救助、行方不明者の捜索等の活動を実施しました。


 
【上】行方不明者の捜索活動を行う広域緊急援助隊(7月、広島)
【下】土砂崩れの現場で遺体を収容する警察官(7月、岐阜)(時事)


 


 平成22年中は14個の台風が発生し、うち台風第4号と第9号の2個が日本に上陸し、7個が接近しました。

 これらの台風により、負傷者27人等の被害が発生しました。警察庁及び関係管区警察局では、災害情報連絡室等を設置し、関連情報の集約等に当たったほか、静岡県警察等の関係都府県警察は、災害警備連絡室等を設置し、被害情報の収集、被災者の救出救助等の活動を実施しました。


 
被災者の救出救助活動を行う静岡県警察機動隊(9月、静岡)

 


 2月27日午後3時34分(現地時間午前3時34分)頃、チリ中部沿岸を震源とするモーメントマグニチュード8.8(解析)の地震が発生し、気象庁は、28日、沿岸部に大津波警報等を発表しました。岩手県久慈港及び高知県須崎港で最高1.2メートルの津波を観測しました。

 この津波により、人的被害の発生はなかったものの、宮城・静岡両県を中心に住家の床上浸水6戸、床下浸水51戸が発生したほか、船舶・水産物等に被害が発生しました。

 青森・岩手・宮城等の関係県警察は、災害警備本部等を設置し、沿岸部での広報・避難誘導活動に当たったほか、津波による交通の危険が予想される道路において、道路管理者と連携した通行禁止規制を実施しました。


 
沿岸部で広報活動・避難誘導活動を行う警察官(2月、青森)

 


 平成22年4月、宮崎県において口蹄疫の疑似患畜が確認され、その後、感染は5市6町に拡大しました。

 宮崎県警察では、口蹄疫発生当初から県知事部局と連携し、消毒ポイントにおける交通誘導や警戒等、防疫作業に対する支援活動を実施しました。また、5月から7月までの間、延べ約2万3,000人の管区機動隊等の特別派遣を受け、支援活動を強化しました。

 警察は、このような事態が発生した際、危機管理上の問題として迅速な対応ができるよう、引き続き、態勢の構築に努めています。


 
化学防護服を着て消毒ポイントの交通誘導を行う警察官(時事)

 
 
機動隊の入県式