機動隊は、集団警備力の中核として、集団不法事案、テロ、ゲリラに対する治安警備や台風、地震等の災害警備に当たるほか、必要に応じて、集団警備力を活用した雑踏警備、集団警ら、各種一斉取締り等を行う常設部隊です。

　都道府県警察には、機動隊のほか、これを補完し、又は都道府県警察相互の援助体制を確保するため、管区機動隊、第二機動隊等が設置されています。

　警察では、ハイジャック、重要施設占拠事案等の重大テロ事件を鎮圧するため、サブマシンガン、自動小銃、ライフル、特殊閃光弾、ヘリコプター等の装備や機動力を備えた特殊部隊（ＳＡＴ:Special Assault Team・総勢約300人）を８都道府県警察（北海道・警視庁・千葉・神奈川・愛知・大阪・福岡・沖縄）に設置しています。

　全国の機動隊には、銃器対策部隊（総勢約1,700人）が設置されており、原子力関連施設等の重要施設の警戒警備を行っているほか、銃器を使用した事案が発生した場合にはその対処に当たることとしています。

　銃器対策部隊は、サブマシンガン、ライフル銃、防弾盾、耐弾・耐爆仕様の特型警備車等を保有しています。

　ＮＢＣテロが発生した場合に迅速・的確に対処するため、９都道府県警察(北海道、宮城、警視庁、千葉、神奈川、愛知、大阪、広島、福岡)に、高度な装備資機材を配備したＮＢＣテロ対応専門部隊（総勢約200人）を設置しているほか、その他の府県警察には、必要な装備資機材を配備したＮＢＣテロ対策班を設置しています。

　また、核原料物質、核燃料物質や病原体等の管理保管状況等について、関係省庁と緊密に連携し、関係事務所や事業所等に対する立入検査等を実施しています。